“つりどうろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吊燈籠50.0%
釣燈籠50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なんのそれよりは天子から霊山へご献納の吊燈籠つりどうろうだ。そのほか、貴重な香木こうぼくやら数々なおそなえ物など。ああ、どうしようもない」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
門の吊燈籠つりどうろうの下をくぐって、そっと二階へ上ると、遠くの寺でゆっくり鐘を打つのが響いて来る。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
なんでもこんど開封かいほう東京とうけいの都から、天子さまのお使いで、内殿司ないでんす大臣おとどとかいう大官が、霊山へ献納する黄金の吊燈籠つりどうろうを捧げてやって来るんだそうで。へい。……え。嘘だろうッて。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
身の丈に二尺も余るほどの金剛杖を右の手について、左の手にさげた青銅からかね釣燈籠つりどうろうが半ば法衣ころもの袖に隠れて、その裏から洩れる白い光が、白蓮の花びらを散らしながら歩いているようです。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
若僧が内陣の釣燈籠つりどうろうをくばりかけたころであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)