釣燈籠つりどうろう)” の例文
身の丈に二尺も余るほどの金剛杖を右の手について、左の手にさげた青銅からかね釣燈籠つりどうろうが半ば法衣ころもの袖に隠れて、その裏から洩れる白い光が、白蓮の花びらを散らしながら歩いているようです。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
若僧が内陣の釣燈籠つりどうろうをくばりかけたころであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)