“つまおと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
爪音94.4%
蹄音5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして、出戻りの侘びしい身の憂さを糸の調べに慰めているのである。思いなしかその爪音つまおとは、人の涙をはじき出すように哀れにふるえていた。
番町皿屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そのうちに燭台しょくだいの花を飾ッて酒宴が始まると、客の求めで娘は筑紫琴つくしごとを調べたがどうして、なかなか糸竹の道にもすぐれたもので、その爪音つまおとの面白さ,自分は無論よくは分らなかッたが
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
護謨輪ごむわは少しも音を立てず、聴く物はたゞ馬の蹄音つまおとばかりである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)