“つつもたせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
美人局94.1%
女囮5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
押借おしがり強請ゆすり美人局つつもたせと、あらゆる無頼の味をめた、そして飽くことを知らぬ女の情慾のために、今では治る望みもない労咳を病む身となっている——。
お美津簪 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
平生ふだん着馴きなれた振袖ふりそでから、まげも島田に由井ヶ浜、女に化けて美人局つつもたせ……。ねえ坊ちゃん。梅之助が一番でしょう」
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
詰まらない男に引っかかって、金が欲しさに女囮つつもたせもやった。湯屋の板の間もかせいだ。そのうちにお俊はこの近所の魚屋さかなやからふとお蝶の噂を聞き込んだ。
半七捕物帳:07 奥女中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)