“ちんでん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
沈澱94.4%
沈殿5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らしい新味ある施政と威令とは、沈澱ちんでん久しかった旧態を一掃して、文化産業の社会面まで、その相貌そうぼうはまったくあらたまってきた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太平洋の深海は、六千メートル以上の深さで、陸地から来る泥土は、大陸棚とその周辺に沈澱ちんでんしてしまうので、こういう深いところまでは届かない。
比較科学論 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
こういう風にして行けば頭がいつでも新鮮で、沈殿ちんでんしたりかびが生えたりする心配がなくていいかもしれないが、ただ少し忙し過ぎて困るような気もする。
マルコポロから (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
棚からレトルトをおろして金網をおいた架台の上にのせたり、でてくるガスから湿気を取るために硫酸乾燥器のトラップをこしらえたり、沈殿ちんでんした薬物を濾紙ろしでこしたりした。
四次元漂流 (新字新仮名) / 海野十三(著)