“ちょうつけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
帳付66.7%
帳附33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
問屋の帳場が揚荷の帳付ちょうつけ。小買人が駆廻る、仲買が声をらす。一方では競売せりが始まっていると思うと、こちらでは荷主と問屋が手をめる。雑然、紛然、見る眼を驚かす殷賑いんしん
秀吉はまずこの地方の米を帳付ちょうつけ(軍票)で買い上げたにちがいない。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とうとううまい口を見附めっけた。飯場の帳附ちょうつけだがね。こりゃ無ければ、なくっても済む。現に今までは婆さんがやってたくらいだが、せっかくの御頼みだから。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
翌日あくるひから自分は台所の片隅に陣取って、かたのごとく帳附ちょうつけを始めた。すると今まであのくらい人を軽蔑けいべつしていた坑夫の態度ががらりと変って、かえって向うから御世辞を取るようになった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)