“ちゆうおん”の漢字の書き方と例文
語句割合
中音100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十分の後、誰か村の若衆が一人、中音ちゆうおんに唄をうたひながら、静にこの家の前を通りすぎた。
一塊の土 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
稽古本けいこぼんを広げたきり小机こづくゑを中にして此方こなたには三十前後の商人らしい男が中音ちゆうおんで、「そりやなにはしやんす、今さら兄よ妹とふにはれぬ恋中こひなかは………。」と「小稲半兵衛こいなはんべゑ」の道行みちゆきを語る。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)