“ちゃうすやま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茶臼山83.3%
茶磨山16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すげの中からは葦切よしきりの声! と、鉄砲の音がした。猟師が朝駈けをしたのだろう。夏沢岳、天狗岳、中山、丸山、茶臼山ちゃうすやま縞枯岳しまがれだけに横ヶ岳、東の空にそびえている。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そこで羽柴秀長の迎えを見、指揮をさずけ終るや、また山を降って黒田村を渡り、観音坂を経て、余吾の東方、茶臼山ちゃうすやまへかかって、初めて床几しょうぎ代りの、挟み箱に腰をおろした。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信長は、茶磨山ちゃうすやまの小高い所に立ちながら、戦況を見まもっていたが、やがてうしろの旗本衆を顧みて、蒲生がもうちゅうろう氏郷うじさとを呼びたてた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信長方では、それまでの戦闘を、柵外の佐久間、大久保の二隊にまかせて、茶磨山ちゃうすやま全山の陣々、じゃくとしていたが
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひどい吹き降りの中を、全軍雨を冒して、茶磨山ちゃうすやま附近まで移動したのである。もちろん本営もそこへ移った。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)