“ちまみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
血塗100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
骨は砕けて、身体からだ血塗ちまみれになつたが、不思議と生命いのちだけは取り留めて、それからはずつと健康たつしやでゐる。バリモントは後にその折の事を思ひ出して
隠しおおせた犯罪や、人に云い得ずに死んだ秘密の数々が、血塗ちまみれの顔や、首無しの胴体や、井戸の中の髪毛かみのけ、天井裏の短刀、沼の底の白骨なぞいうものになって
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
(いつか見た——今まで、まざまざと残っている、あの父の血塗ちまみれの夢は、正夢であった)
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)