“ちあぶら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
血脂93.3%
血膏6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
拔いて見るとベツトリ血脂ちあぶらが浮いて、切つ尖に少しばかり新しい齒こぼれのあるのは、一種の凄味をさへ加へるのでした。
「こんな所で、人間の血脂ちあぶらをながしたら、すぐにあしがついてしまう。そのまま、おもりをかけて、沖の深くへ抛り込んでしまうのがいちばんだ」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
果して卓子ていぶる其他の抽斗ひきだしよりは目科の推量せし通り倉子よりの艶書ふみも出でかつ其写真も出たる上、猶お争われぬだいの証拠と云う可きは血膏ちあぶらの痕を留めしいと鋭き両刃もろはの短剣なり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)