“だんちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
断腸	93.3%
団長	6.7%

断腸

如何に頑固な先生の加担者（かとうど）でも、如何程苦（にが）り切ったあなたの敵対者（てきたいしゃ）でも、堪え難いあなたの苦痛と断腸（だんちょう）の悲哀（かなしみ）とは、其幾分を感ぜずに居られません。

みみずのたはこと (新字新仮名) ／ 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)

自分とソックリの姉の死像を描いた絵巻物を開いて見せられた芬子嬢は、実に断腸（だんちょう）、股栗（こりつ）、驚駭（きょうがい）これを久しうした。

ドグラ・マグラ (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)

団長

団長（だんちょう）もこれにはびっくりもし、よろこびもしました。そこで新吉を、象使いの名人として見物人（けんぶつにん）の前へ出すことにしたのです。

曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) ／ 下村千秋(著)

「団長（だんちょう）さん、団長さん、かんにんしてやって下さい。」という泣（な）きそうな声がしました。見ると、それはふだんの着物をきたきえちゃんです。

曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) ／ 下村千秋(著)

それは、新吉が、ファットマンの鼻の上から無事（ぶじ）に下へ下りたとき、例（れい）の団長（だんちょう）がいきなり飛（と）んで来て、新吉の横面（よこつら）をぴしゃりとなぐったことでした。

曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) ／ 下村千秋(著)