“だいしょうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大聖寺83.3%
大床子16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石川県の西のはずれ、福井県との境近くに大聖寺だいしょうじという町がある。其処そこ錦城きんじょうという小学校があって、その学校で私は六年間の小学校生活をえた。
簪を挿した蛇 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
加賀大聖寺だいしょうじの雑誌『虫籠』第三巻第二号出づ。裏画「初午はつうま」は道三の筆なる由実にうまい者なり。ただ蕪村の句の書き様はやや位置の不調子を免れざるか。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
簡単な御朝食はしるしだけお取りになるが、帝王の御朝餐ちょうさんとして用意される大床子だいしょうじのお料理などは召し上がらないものになっていた。
源氏物語:01 桐壺 (新字新仮名) / 紫式部(著)
いまも、かすかな蔀明しとみあかりを横に、帳台の側に、大床子だいしょうじ(机)を置かれ、おつかれらしい頬杖をのせて、ややお体をくずしておられた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)