“だいこくずきん”の漢字の書き方と例文
語句割合
大黒頭巾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほおの木歯きばの足駄をガラガラ。と学校の帰りにやあらん。年ごろはおのおの十五ばかりなる二三人の少年。一人は白き帆木綿ほもめんのかばんをこわきにかい込み。毛糸織りの大黒頭巾だいこくずきんいただきたる。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
白砂の小山の畦道あぜみちに、菜畑の菜よりも暖かそうな、おのが影法師を、われと慰むように、太いつえに片手づきしては、腰を休め休め近づいたのを、見ると、大黒頭巾だいこくずきんに似た、饅頭形まんじゅうがたの黄なる帽子を頂き
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
扇地紙おうぎじがみふすまうしろにして大黒頭巾だいこくずきんかぶり荒きしまはかまはきたる座頭が手につえを持ち、片足をば足袋たびの裏を見するまで差上げて踊れるその姿の軟かにしてまたいきおいあるさま
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)