“たわらまち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
田原町85.7%
俵町14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田原町たわらまちの角に新聞売が鈴をならしているのを見て、重吉は銅貨をさがし出して、『毎夕まいゆう新聞』に『国民』の夕刊をまけさせた。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
てめえで感心していやがらあ。日本橋の呉服町に京屋と清谷といううちが二軒、浅草の田原町たわらまちに原丸という家が一軒、つごう三軒がいま江戸で京金襴ばかりを
十一の時まで浅草俵町たわらまちの質屋の赤煉瓦あかれんがと、屑屋くずやの横窓との間の狭い路地を入った突当りの貧乏長家に育って、納豆を食い、水を飲み、夜はお稲荷いなりさんの声を聞いて
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
俵町たわらまちの往来の土が裂けた話——とそれからそれへ話がはずみましたが、やがて一人の教員が申しますには、中町なかまちとかの備後屋びんごやと云う酒屋の女房は、一旦はりの下敷になって
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)