“たかとり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
高取83.3%
鷹取16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
利根川を越えて一里ばかり、高取たかとりというところに天満宮があって、三月初旬の大祭には、近在から境内けいだい立錐りっすいの地もないほど人々が参詣した。清三も昔一度行ってみたことがある。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
あの高取たかとりの如き、また遠くはぎの如きも、その茶趣味の現状は見るに堪えぬ。だが「茶」と何の関係もない雑器に至っては、今なお生気に充ちる。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
北には身延嶽みのぶたけ天をいただき、南には鷹取たかとりたけ雲につづき、東には天子てんし嶽日たけひとたけをなじ、西には又、峨々がゝとして大山つづきて白根しらねたけにわたれり。さるのなくこゑてんに響き、蝉のさえづり地にみてり。