“たいぞく”の漢字の書き方と例文
語句割合
大賊100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼠小僧次郎太夫は、今年五月の上旬に召捕めしとられて、八月の中旬に獄門になった、評判の高い大賊たいぞくである。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
娘は山賊に捕われた事を、小児心こどもごころにも知っていたけれども、かた言付いいつけられて帰ったから、その頃三ヶ国横行おうこう大賊たいぞくが、つい私どものとなりうちへ入った時も、なんにも言わないで黙っていました。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その代り(再び笑う)——その代りわたしは一夜の内に、稀代きだい大賊たいぞくになれるのです。
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)