“そでつけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
袖付66.7%
袖着33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気のせいであったと分ると、お通はさびしさにとらわれて、もう袖付そでつけと襟さえ縫えば仕立てあがる縫物ぬいものにも、つい身が入らなくなってしまう。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
模範的なで肩で、ポロ・シャツの袖付そでつけの線が、へんなところまでさがっている。
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
判然はっきりした優しい含声ふくみごえで、きっとどめた女が、八ツ口に手を掛ける、と口を添えて、袖着そでつけの糸をきりきりと裂いた、籠めたる心にゆらめく黒髪、島田は、黄金の高彫たかぼりした、輝くおののごとくに見えた。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)