“そっけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
素気90.7%
卒気4.0%
率気4.0%
塩気1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恭三の素気そっけない返事がひどく父の感情を害したらしい。それに今晩は酒が手伝って居る。それでもしばらくの間は何とも言わなかった。
恭三の父 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
卒気そっけない返事を投げ返したままで、お菊は又そこを逃げるように通りぬけて、材木置場の入口へ出た。
黄八丈の小袖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「ビザンティン研究は確かになかなか難かしいに違いないですな」と教授は率気そっけなく答えた。
第一、モオパッサンの文章は彼等の書くようなボキボキした、味も塩気そっけもない、カンナ屑見たいな悪文とは、まるきり質が違って居る。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)