“ぜんしょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
善処50.0%
善書25.0%
膳所25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし一髪いっぱつの私情にでも引かれたら彼の一門も明智と同じものになったろう。まさに累卵るいらんをささえたのである。しかし、外に善処ぜんしょし、内にはその危機を脱するまでの苦心は言葉に絶えたものがある。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
原来がんらい平井氏は善書ぜんしょの家である。祖父峩斎がさいはかつて筆札ひっさつ高頤斎こういさいに受けて、その書が一時に行われたこともある。峩斎、通称は仙右衛門せんえもん、その子を仙蔵せんぞうという。のち父の称をぐ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
日がくれると、膳所ぜんしょさむらいが、おびただしい料理や美酒をはこんできて、うやうやしくふたりにすすめた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)