“せっけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
摂家100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼と国経とはまさしく伯父おじおいの関係になるのであるが、地位から云えば故太政大臣関白基経の長子であり、摂家せっけ正嫡せいちゃくである時平の方がはるかに上で、すでに左大臣の顕職にある年の若い甥は
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
時の大臣おとどであろうが、親王、摂家せっけの高貴であろうが、片ッぱしから、ごくつぶしの、無能呼ばわりして、まるでそこらの凡下ぼんげ共より劣る馬鹿者視して、罵りやまないことだった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
摂家せっけ以下、殿上月卿雲客てんじょうげっけいうんかくはことごとくそこに陪観ばいかんの席を賜わって寄りつどうていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)