“陪観”の読み方と例文
読み方割合
ばいかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも、彼の誇る、虎衛軍こえいぐん五万の教練を陪観ばいかんするに、いかにも冷笑している風がある。曹操たる者、怒気を発せずにはいられなかった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一方の隅にかたまって、陪観ばいかんの栄を得ていた忠作は、特に心から感動させられずにはいなかったらしい。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
少年のとき旧藩中津なかつで、藩主が城内の能舞台で田舎の役者共を呼出して芝居をもよおし、藩士ばかりに陪観ばいかんさせる例があって、その時に一度見物して、その後大阪修業中
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)