“摂家”の読み方と例文
読み方割合
せっけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「御入洛と聞いて、摂家せっけ以下の公家方が、公式にお迎えに出ようと、あわただしくよそおっております。この辺で御小憩ねがいたいが」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
清正といえども、摂家せっけ清家せいけの生れというわけではない、本来を言えば、豊臣秀吉と共に、尾張のあの地点の名もなき土民の家柄なのです。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その時にこの植通公が、「いや、いや、五摂家せっけに甲乙はないようなれど、氏の長者はわが家である、近衛殿の御儘おんままにはなるべきでない」ととがめた。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)