“摂関家”の読み方と例文
読み方割合
せっかんけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いわゆる摂関家せっかんけにつらなる名門だ。そこの深窓の姫はいつの世でも女御入内にょごじゅだいの候補者であり、時をえれば中宮ちゅうぐうの位にく。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わが娘を皇后みきさきに入れ、一門、摂関家せっかんけと位階をきそうた平相国へいしょうこくであろうがの。——高時には、毛頭、さしたる野望はない」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや、もっと重要な任としては、摂関家せっかんけの荘園からあがる収穫物を運上したり、余った物は、これを都市で交換するとか、さばくとか、とまれ、公卿の台所との関係が密接だった。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)