“せきとく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
尺牘66.7%
碩徳33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大垣おおがき藩の侍医をしていた細香の家と菅野家とは交際があったらしく、細香の父蘭斎らんさい尺牘せきとくなども残っていることなどが話題になって、未亡人と沢崎との間に暫くその方面の閑談が弾み
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
愚堂の墨跡ぼくせき尺牘せきとく、反古の文字までが数多残されているということであり、わけてG氏は、自身大愚と愚堂の遺作も蒐集され、寺祖の研究に、その方面からも長年心を傾けて来た人なのである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
八宗九宗の碩徳せきとくたち虎豹鶴鷺こひょうかくろぐれたまえる中にも絶類抜群にて、たとえば獅子王ししおう孔雀王くじゃくおう、我らが頼むこの寺の塔も絶類抜群にて、奈良や京都はいざ知らず上野浅草芝山内
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)