“すみて”の漢字の書き方と例文
語句割合
住人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
場処も小石川こいしかはの植物園にちかく物静なれば、少しの不便をきずにして他には申むねのなき貸家ありけり、かどの柱に札をはりしより大凡おほよそ三月ごしにも成けれど、いまだに住人すみてのさだまらで
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
住人すみては素より何一つ遺っていず、綺麗に掃除してあったとのこと。
昨日まで一人の住人すみてのなかった、ほとんど壊れた猪小屋が——猟師が鳥獣を待ち射つため、荒々しく作った三間ばかりの小屋が、寂しく立っていた筈であった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)