“すいび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
衰微57.9%
翠微36.8%
翠眉5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち朝権の衰微すいびを憤り、尊王の精神を鼓吹こすいして事を挙げようと企てたのであった。しかるにここに意外のことから計画は画餅がべいに帰することになった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ことに、美奈子達の占めた一室は、ホテルの建物の右の翼のはずれにあった。開け放たれた窓には、早川の対岸明神岳明星岳の翠微すいびが、手に取るごとく迫っていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
緑の草は岸をおおうて毛氈もうせんのごとく、やなぎは翠眉すいびをあつめて深くたれ、名も知らぬ小鳥は、枝から枝へ飛びかわしてさえずっている。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)