“じょたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
助炭66.7%
如丹33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
助炭じょたんをかけた長火鉢は隅の方に押しやられて、その傍には古びた箪笥が置いてあった。それにつづいた鼠壁には、どこからかの貰いものらしい二、三本の団扇うちわが袋に入れたままでさかさに懸かっていた。
半七捕物帳:35 半七先生 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
鉛筆で助炭じょたんに書きし覚え書
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
三人の友だちとは、俳人の露柴ろさい、洋画家の風中ふうちゅう蒔画師まきえし如丹じょたん、——三人とも本名ほんみょうあかさないが、その道では知られたうできである。
魚河岸 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
保吉やすきちはやむを得ず風中ふうちゅう如丹じょたんと、食物くいものの事などを話し合った。しかし話ははずまなかった。このふとった客の出現以来、我々三人の心もちに、妙な狂いの出来た事は、どうにも仕方のない事実だった。
魚河岸 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)