“じぶのたゆう”の漢字の書き方と例文
語句割合
治部大輔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元服の折、天皇領の住人というので賜わった“治部大輔じぶのたゆう”も、こんどのことでは、朝廷に返上して、慎みに服してきたのだ。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木枝にからまれて旗差物を失わば、旗差物も打ち捨てて急げ。要は、今川が本陣の核心へ、真っ向に突き入って、治部大輔じぶのたゆうが首見ることぞ。身軽がよし、空身からみが利ぞ。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
戞々かつかつと、石を蹴り、木の根を踏む馬蹄の音が、はや耳を打って来たかと思うと、馬印、ばん、旗さし物など、治部大輔じぶのたゆう今川義元の本軍は、見るまに、田楽狭間でんがくはざまの芝山と低地を
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「申しおくれました。——下野国しもつけ足利ノ庄のじゅう貞氏さだうじの次男、足利又太郎高氏たかうじといいまする。十五で元服の折、治部大輔じぶのたゆう、従五位下をいただきましたが、何もわからぬ田舎者で」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
又太郎とて治部大輔じぶのたゆう、無位の布衣ほいでもございませぬ。立武者のうちに加えて、よそながらでも、御盛儀を拝するわけにはゆきますまいか。せっかく、都へ来あわせていた身の冥加みょうが
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
治部大輔じぶのたゆう義元殿へ見参ッ。——織田殿の御内みうちにて、服部小平太はっとりこへいたともうす者」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)