“じっちょく”の漢字の書き方と例文

語句	割合
実直	100.0%

実直

「そうですね」鴨田は揉（も）み手（で）をしながら実直（じっちょく）そうな顔を出した。「六貫位はある山羊を呑んだとしまして、先ず三日でしょうか」

爬虫館事件 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)

実直（じっちょく）な先生（せんせい）は、けっして、少年（しょうねん）を苦（くる）しめようなどとは考（かんが）えなかった。それどころか、願（ねが）いをかなえてやろうと、その後（ご）、心（こころ）にかけていました。

しいたげられた天才 (新字新仮名) ／ 小川未明(著)

ちょっと見には、くすんだくらいの実直（じっちょく）な着つけだが、仔細に見れば生粋（きっすい）の洋風好み、真似ようにも、ここまではちょいと手のとどかない、いずれも珍奇な好尚（こうしょう）。

顎十郎捕物帳：14 蕃拉布 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)