“じあん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
思案42.9%
辞安28.6%
耳庵14.3%
自案14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生まれつきひ弱で、勝気ではあっても強気なところが見えない。世間に出てからは他に押され気味で、いつとはなしに引込ひっこ思案じあんに陥ることがならいとなった。
分家伊沢の初世信階は本郷にうつつた後、安永六年十一月十一日に一子辞安じあんを挙げた。即ち蘭軒である。蘭軒は信階の最初の子ではなかつた。蘭軒には姉幾勢があつて、既に七歳になつてゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
現代の茶道人として名のある松永耳庵じあんさんは、作陶家にさとさんその心として、なんじらはすべからく茶を知れ、そして茶家の指導を受けよ、しからざれば茶器は生まれないぞ……と垂教された。
現代茶人批判 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)