“しろあや”の漢字の書き方と例文
語句割合
白綾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白綾しろあやの眞新しい布團、縮緬ちりめんの寢卷など、まさに大名以上のぜいで、こんなところに大金を費つて、秘やかな誇りにほくそ笑む人種の生活を、まざ/\と見せつけられる心持です。
と見ると、藤紫に白茶の帯して、白綾しろあや衣紋えもんかさねた、黒髪のつややかなるに、鼈甲べっこう中指なかざしばかり、ずぶりと通した気高き簾中れんじゅう。立花は品位に打たれて思わずかしらが下ったのである。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
柔らかい白綾しろあやの服の上に、薄紫の打ち目のきれいにできた上着などを重ねて、縁側に近い所へ、庭の植え込みを見るために出てすわっている姿は、決して醜い男だとは見えない。
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)