“しゆみだん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
須彌壇75.0%
須弥壇25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「本堂の須彌壇しゆみだんの上に置き、一同は引下がりました、——戌刻半いつゝはん(九時)時分であつたと思ひます」
銭形平次捕物控:274 贋金 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
庫裡くりの八疊の床の間には、濡れた千兩箱を三つ置いて、少し汚點しみになつた跡が今でも判りますが、押入にも、納戸にも、床下にも、天井裏にも、須彌壇しゆみだんの下にも、位牌堂ゐはいだうにも、へつゝひの下にも
大きな須弥壇しゆみだん金鍍きんめつきをした天蓋てんがい賓頭盧尊者びんづるそんじやの木像、其処此処に置かれてある木魚、それを信者達は代る代るやつてきてたゝいた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
金の燭台しよくだいめつきのキラ/\と日に輝く天蓋、雲竜の見事な彫刻のしてあつた須弥壇しゆみだん、さういふものはもう跡も形もなかつた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)