“しもかも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下加茂66.7%
下賀茂33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さきごろ、下加茂しもかもの茶荘へふたりの密使が訪れてきて以来、次いで、二条城、或いは所司代の千本屋敷へ、江戸からの密書密使のたえまがない。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人馬三千の列が、下加茂しもかもの河原まで来てよどんだとき、人々は期せずして、うしろを振り向いた。光秀も振りかえった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこは、京の下加茂しもかもにある、所司代の茶荘であった。柳の並木を境に、梶井伏見かじいふしみ家などの寮園があり、森の隣には日光別坊にっこうべつぼうの屋根が緑青ろくしょうをのぞませている。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こと下賀茂しもかもただすの森であつた時雨しぐれは、丁度ちやうど朝焼がしてゐるとすぐに時雨れて来たんで、甚だ風流な気がしたのを覚えてゐる。
一番気乗のする時 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)