“しみつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
染付66.7%
浸附33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのじろりと視た眼付が眼の底に染付しみついて忘れようとしても忘れられない。胸はつかえた。気は結ぼれる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
中にも是ばかりは一生目の底に染付しみついて忘れられまいと思うのは十の時死別れた祖母のかおだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
巨寺おおでらの壁に見るような、雨漏あまもりあと画像えすがたは、すす色の壁に吹きさらされた、袖のひだが、浮出たごとく、浸附しみついて、どうやら饅頭まんじゅうの形した笠をかぶっているらしい。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)