染付しみつ)” の例文
そのじろりと視た眼付が眼の底に染付しみついて忘れようとしても忘れられない。胸はつかえた。気は結ぼれる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
中にも是ばかりは一生目の底に染付しみついて忘れられまいと思うのは十の時死別れた祖母のかおだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)