“しふん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
脂粉86.7%
私憤6.7%
死忿3.3%
私墳3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
濡羽ぬればのような島田に、こってりと白粉の濃い襟足を見ると、ゾッとして、あこがれている脂粉しふんの里に、魂が飛び、心がもだえてきました。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
氏は家庭にあって、私憤しふん露骨ろこつらしたり、私情のために怒って家族にあたったりしません。その点から見て、氏は自分を支配することの出来る理性家であるのでしょうか。
相手に侍士は死忿しふんを顯はし切り結ぶ心は彌猛やたけはやれども終に刀を打落され逡巡處たぢろくところ惡漢わるものども寄てたかつて侍士を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とらえて人柱などと、これも、この徳川へのおべっかか。なんだ、この日光など、私墳しふんにすぎぬものを……この丹下左膳が来たからにゃア、かような無道なことは断じてさせぬ
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)