“しっぷう”の漢字の書き方と例文
語句割合
疾風100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒い疾風しっぷうが何かにぶつかりながら、へやを飛出し、闇の廊下をめくら滅法めっぽうに走った。そのあとを追って、「逃げた、逃げた」という狼狽の叫声。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
蝦夷松えぞまつ椴松とどまつ白樺しらかんばの原生林を技けて、怪獣のごとくまた疾風しっぷうのごとく自動車で横断することは、少くともこの旅行中の一大壮挙にはちがいない。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
思わずそこに打ちたおれ、手足を地面に伏せたとたん、飛行機の黒い大きい影が疾風しっぷうのように地面をかすめ去った。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)