“しじゅうから”の漢字の書き方と例文
語句割合
四十雀100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竹むらにからまる烏瓜からすうりをつつきに来るからす、縁側の上まで寄って来る雀、庭木の細かい枝をくぐるひわ四十雀しじゅうからの姿も目に止った。
果樹 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
雲を吐く老杉の梢では四十雀しじゅうからしきりに囀り、清い谷川の水が其そばをゆたかに流れ、朱色の躑躅つつじの花が燃え上る炎のように木の下闇を照していた。
秩父のおもいで (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
啄木鳥きつつきむくの木をつついている。四十雀しじゅうからが枝をくぐっている。閑古鳥が木の股でいている。そうして池には蛙がいる。おはぐろとんぼが舞っている。
畳まれた町 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)