“ざんそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
讒奏50.0%
残糟25.0%
讒争25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
菅公が筑紫の配所でこうじたのは延喜三年二月二十五日であるが、同六年の七月二日には、時平と共に菅公讒奏ざんそうの謀議に加わった右大将大納言定国が四十一歳を以てしゅっし、同八年十月七日には
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
英雄のたくましさがあるが、玩味がんみし来って、なんの残糟ざんそうも留めず、さながら寒潭かんたんを渡る雁、竹林を過ぐる風の如く、至玄しげん、至妙の境地に徹しているのは驚くべきである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
……胸いたむのみにございまする。ひとえにみな君側の讒争ざんそうや臣らの悪しき輔佐ほさのためか。とまれこれからは、み心大きく、治世済民ちせいさいみんをひたすらに、君にも御安堵あらせられますように
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)