“さやあて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鞘当63.6%
鞘當36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「構わぬ、すておけ、すておけ。町人輩が小判で客止めしたとあらば、身共はたんと意気で鞘当さやあてして見しょうわ。——ほほう喃、なかなか風雅な住いよのう」
三五郎という前髪と、その兄分の鉢鬢奴ばちびんやっことの間の恋の歴史であって、嫉妬しっとがある。鞘当さやあてがある。末段には二人が相踵あいついで戦死することになっていたかと思う。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
大阪へ戻つて、二三日道頓堀の宿屋に泊つてゐる中に、芝居見物をしたが、狂言は不破ふは伴左衞門、名古屋山三さんざ鞘當さやあてであつた。花盛りの太い櫻の幹を山三が刀で切り開くと、女の生首なまくびが現はれた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
八五郎さんの鞘當さやあての相手になるものか。お前にはもつと結構な娘を見付けてやるよ。——あの茂野さんのやうな。なア、八