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鞘當
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さやあて
ふりがな文庫
“
鞘當
(
さやあて
)” の例文
新字:
鞘当
議官
(
セナトオレ
)
の甥と
鞘當
(
さやあて
)
して、
敵手
(
あひて
)
には
痍
(
きず
)
を負はせたれど、不思議にその場を
遁
(
のが
)
れ得たり。かくてこたび「サン、カルロ」座には出でしなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
猛烈な達引と
鞘當
(
さやあて
)
の中に、駒次郎が次第に頭を擡げ、町内の若い衆も、勝藏も排斥して、お勢の愛を一人占にして行く樣子でした。
銭形平次捕物控:030 くるひ咲
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
大阪へ戻つて、二三日道頓堀の宿屋に泊つてゐる中に、芝居見物をしたが、狂言は
不破
(
ふは
)
伴左衞門、名古屋
山三
(
さんざ
)
の
鞘當
(
さやあて
)
であつた。花盛りの太い櫻の幹を山三が刀で切り開くと、女の
生首
(
なまくび
)
が現はれた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
八五郎さんの
鞘當
(
さやあて
)
の相手になるものか。お前にはもつと結構な娘を見付けてやるよ。——あの茂野さんのやうな。なア、八
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
情事
(
いろごと
)
となると、恐ろしくカンの惡い親分が、今度は當りましたよ。
鞘當
(
さやあて
)
の目當ては、金澤町の平野屋の若旦那金之助——口惜しいがあつしぢやありません」
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「それは嘘だが、喧嘩があつたんですよ、——女と女の大
鞘當
(
さやあて
)
、名古屋のお三に
不破
(
ふは
)
のお
伴
(
はん
)
」
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
武家の子と町人の子——それも出前持の若い男が、
鞘當
(
さやあて
)
の出來る世の中ではありません。
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
どちらも、金が目當てだつたことは言ふ迄もありませんが、それでも、お園とお組が、掴み合ひの大
鞘當
(
さやあて
)
をするだけあつて、若旦那の金之助は、なか/\の美男でもありました
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「大きな聲ぢや言へませんが、五十男は
箸癖
(
はしくせ
)
が惡いから、事と次第では、若樣と
鞘當
(
さやあて
)
くらゐはやり兼ねませんよ。無役でお金があつて、丈夫で
脂
(
あぶら
)
ぎつて、少々ケチでいらつしやるから無理もありませんが」
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鞘當
(
さやあて
)
をして居ると言ふ噂もありました。
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鞘
漢検準1級
部首:⾰
16画
當
部首:⽥
13画
“鞘當”で始まる語句
鞘當筋