“さびやり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
錆槍92.3%
錆鎗7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
合図をすると、二本の錆槍さびやりが、小三郎の胸のあたりでピタリと交されました。一瞬の間、万事終るでしょう。
錆槍さびやりで人が突けぬような事では役にたゝんぞ、仮令たとえ向うに一寸幅すんはゞ鉄板てついたがあろうとも、此方こちらの腕さえたしかならプツリッと突き抜ける訳のものだ、錆ていようが丸刃まるはであろうが
ポンと飛び降りてきたたわら同心、力をあわせてお十夜の側面へかかる。わっと、総立ちになったのは甲比丹かぴたんの三次をはじめ荷抜屋ぬきや誰彼たれかれ脇差わきざしひらめかす者、戸惑う者、かけこんで錆鎗さびやりっ取る者。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)