“さとみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
里見90.0%
里美10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その顔がいまだにどうかすると、はつきり記憶に浮ぶ事がある。里見さとみ君の所謂いはゆる一目惚ひとめぼれとは、こんな心もちを云ふのかも知れない。(二月十日)
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
京橋の大根河岸だいこんがしあたりだったと思う、鏡花のひいきにしている鳥屋があって、鏡花、里見さとみ芥川あくたがわ、それに私と四人で鳥なべを突ッついたことがあった。
文壇昔ばなし (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その下の繁子と里美さとみとが、女学校、千博が小学校五年、この三人のために、マンは弁当をこしらえるのだが、今朝は、千博が熱を出して寝ているので、二人の娘の分だけでよかった。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
金五郎、マン、勝則、良子、闘志たけし、繁子、里美さとみ千博ちひろ、夏休みで東京から帰って来ている政雄、それに、中村勉と結婚した秀子が、この六月に生まれた共子ともこを抱いて、やって来ていた。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
里美さとみも同意見とみえて、姉といっしょに、父の顔を見た。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)