“ささりんどう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
笹竜胆66.7%
笹龍胆33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
笹屋の名は公爵岩倉具張いわくらともはり氏と共棲ともずみのころ、有楽橋ゆうらくばしの角に開いた三階づくりのカフェーの屋号で、公爵の定紋じょうもん笹竜胆ささりんどうからとった名だといわれている。桃吉はお鯉の照近江に居たのである。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
更に左に折れて小高い丘にのぼると、高さ五尺にあまる楕円形の大石に征夷大将軍左金吾さきんご頼家尊霊と刻み、すすびた堂の軒には笹竜胆ささりんどうの紋を打った古い幕が張ってある。
秋の修善寺 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
墓は小さい堂のなかにまつられて、堂の軒には笹龍胆ささりんどうの紋を染めた紫の古びた幕が張り渡されていて、その紫のめかかった色がいかにも品のよい、しかも寂しい
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
空色に笹龍胆ささりんどうの紋じるしをあらわした総督家の旗もそのあとに続いた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
さらに左に折れて小高い丘にのぼると、高さ五尺にあまる楕円形の大石に征夷大将軍源左金吾げんさきんご頼家尊霊と刻み、すすびた堂の軒には笹龍胆ささりんどうの紋を打った古い幕が張ってある。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)