“さいとうりよくう”の漢字の書き方と例文
語句割合
斎藤緑雨100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遮莫さもあらばあれ斎藤緑雨さいとうりよくうかの縦横の才を蔵しながら、句は遂に沿門※黒えんもんさくこくはい軒輊けんちなかりしこそ不思議なれ。(二月四日)
斎藤緑雨さいとうりよくう箱根はこねの山を越える機関車の「ナンダ、コンナ山、ナンダ、コンナ山」と叫ぶことをしるしてゐる。しかし碓氷峠うすひとうげくだる機関車は更に歓びに満ちてゐるのであらう。
機関車を見ながら (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
たとひデカダンスの詩人だつたとしても、僕は決してかう云ふ町裏を徘徊はいくわいする気にはならなかつたであらう。けれども明治時代の諷刺ふうし詩人しじん斎藤緑雨さいとうりよくうは十二階に悪趣味そのものを見いだしてゐた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)