“ごふく”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ゴフク
語句割合
呉服100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本橋通り四丁目に八間口の呉服ごふく屋を開いて、一時越後屋の向うを張つた『福屋善兵衞』、丁稚でつち小僧八十人餘りも使はうといふ何不足ない大世帶の主人ですが、先月の末から
大工町、檜物ひもの町、金屋かなや町、鍛冶かじ町、鋳物師いもじ町、銅町、呉服ごふく町、紙屋町、箪笥町、紺屋こうや町等々工藝の町々が歴史を負って至る所に残る。それらは多く吾々を待っている場所と考えていい。
地方の民芸 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
連尺商いのもう一つ前には、日本はひじりまたは山臥やまぶしという旅をする宗教家があって、それが修行のかたわらにわずかずつの物品を地方にはこんで、呉服ごふくとか小間物こまものとかの商売を開いたと言われている。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)