“ごしんきん”の漢字の書き方と例文
語句割合
御宸襟100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「一昨夜来の猛火、さだめし内裏だいりにおかれても、おおどろきのことと拝しまする。御宸襟ごしんきんをなやまし奉りました罪、おゆるしおかれますように」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「今上の御宸襟ごしんきん推察し奉れば、我れ仏門に帰せし身ながら、のりころもかなぐり捨てたく思うぞ」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
他日、近く旗を京都にのぼせ、諸州の群雄どもをしずめ、かみ御宸襟ごしんきんをやすめ奉った上には、心ゆくまで、長閑のどけき空へ鷹も心も放ちとうぞんずる
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただあなたの火悪戯ひいたずらは、あなたと信長のあいだに止まらず、国々へ飛び火する。庶民を苦します。——いや、何よりも、御宸襟ごしんきんをなやまし奉る。その罪の大を、ちとお考えあられたがよい
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ父信秀の代より、久しく禁門の騒塵そうじんを憂い、御宸襟ごしんきんの安からぬを嘆じておりましたが、今日、僻地へきちより上洛して、衛門の任にあたること、武門の誉れ、一族のよろこび、これにくものはありません
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)