“これとうひゅうがのかみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
惟任日向守100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「余り親しい者を遣わしては威厳がない。松井友閑まついゆうかん惟任日向守これとうひゅうがのかみ万見仙千代まんみせんちよの三人をろう。——慰撫というよりは、噂の実否をただす使いとして」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おおやけ惟任日向守これとうひゅうがのかみとしてははばかりあろうが、ひとりの凡人が、御山のあととむらう意味でなら何のさしつかえもあるまい。わしは明日、微行しのびでそっと山へ行きたい。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
燕作えんさくでなくても、ひとたびここに立って、一ちょう幻滅げんめつをはかなみ、本能寺変ほんのうじへんいらいの、天下の狂乱をながめる者は、だれか、惟任日向守これとうひゅうがのかみ大逆たいぎゃくをにくまずにいられようか。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)