“こちゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コチュウ
語句割合
壺中53.3%
個中20.0%
孤忠13.3%
庫中6.7%
箇中6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その範疇を打開することが修業の第一歩であろう、頭の中からまず学問を叩き出すがよい、跼蹐きょくせきたる壺中こちゅうからとびだして、空濶くうかつたる大世界へ心を放つのだ、窓を明けろ……
荒法師 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
それが一番合理的な推測で、現に僕もあの林のなかでまず辰子に逢い、それからあの教員に出逢ったのから考えても、個中こちゅうの消息が窺われるように思われる。
こま犬 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
孤忠こちゅう、かならず、つらぬきとおします)
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山谷のどよめく中に、庫中こちゅうの酒は開かれ、将士は祝杯をほしいままにした。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
箇中こちゅうの境地を楽しんだことは、個人的な思い出ではあるが、まことに忘れ難い記憶である。
涙香に還れ (新字新仮名) / 野村胡堂(著)