“こしみの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腰蓑60.0%
腰簑33.3%
腰簔6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
屋根へ手をかけそうな大蛸おおだこが居るかと思うと、腰蓑こしみの村雨むらさめが隣の店に立っているか、下駄屋にまで飾ったな。みんな極彩色だね。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこには潮風に枝葉を吹きたわめられた磯馴松そなれまつ種種しゅじゅ恰好かっこうをして生えておりました。その中のある松の下には、海の水を入れた塩汲桶しおくみおけを傍にえて、腰簑こしみのをつけた二人の奴隷が休んでおりました。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
皆同じように襤褸襦袢ぼろじゅばんを一枚着て腰簔こしみのをつけていたが、どこか体のこなしにきりっとしたところがあって、ぬらくらした土地の漁師のようでなかった。
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)